ポーランド、ステルス無人機「ロイヤルウィングマン」開発に参加を希望

第5世代戦闘機「F-35AライトニングⅡ」の導入を決めたポーランドは熟慮の末、オフセット契約を辞退することにした。

F-35プログラム参加を見送ったことに後悔するポーランド

ポーランドは旧式化した旧ソ連製戦闘機SU-22M4/UM3K(SU-17の輸出型)や、MiG-29A/UBを更新するため、米国から第5世代戦闘機「F-35AライトニングⅡ」を32機導入することに決めたが、米国が提案してきた契約総額約65億ドル(約7,020億円)に対するオフセット契約の内容はポーランドの要求を満たしておらず、熟慮の末、オフセット契約を辞退することにした。

出典: Airwolfhound from Hertfordshire, UK / CC BY-SA 2.0 ポーランド空軍のSU-22M4

ポーランドは当初、契約の見返りとしてポーランド企業がF-35製造のサプライチェーンに参加することを望んだが、F-35プログラムに出資していない国の企業がF-35製造に参加するのは不可能だと判明し、その代わりとして同国が導入したF-16C/DやC-130の整備や製造に関する要求を行ったが、最終的にオフセット契約を結ぶためにかかる費用の効果が高くないという理由でオフセット契約自体を結ばないことにした。

その代わりポーランドは、F-35のオプションとして運用される可能性が高い、ボーイングのステルス無人戦闘機「ロイヤルウィングマン」プログラムへの参加を希望した。

出典:Boeing ステルス無人戦闘機「ロイヤルウィングマン」

ポーランド国防省はF-35プログラムへの参加を見送ったのは過ちだったと考えており、早い段階でステルス無人戦闘機「ロイヤルウィングマン」プログラムに参加すれば、将来ポーランドは技術移転や製造に関する恩恵を受け取れると話している。

要するに3000機近く生産されるF-35のオプションとして「ロイヤルウィングマン」が運用される可能性があるので、早い段階で投資し利益を得ようという意味だ。

ポーランドなぜ、米国が開発している低価格のステルス無人戦闘機「XQ58ヴァルキリー」ではなく、豪州とボーイングが共同開発している「ロイヤルウィングマン」を選んだのか?

出典:public domain XQ-58ヴァルキリー

恐らくF-35のオプションして採用される可能性が最も高いのは、米空軍が開発している「XQ58ヴァルキリー」だが、米空軍単独で開発しているため出資することが不可能に近く、米国以外のF-35装備国に販売されるのかも不透明だ。

逆に「ロイヤルウィングマン」は輸出を前提に開発されており、F-35プログラム参加国であるオーストラリアの資金で開発されているため、F-35への統合が難しくないという点を評価したのだろう。

この話はまだ「参加を希望する」という段階だが、非常に賢い選択かもしれない。

※アイキャッチ画像の出典:Boeing ステルス無人戦闘機「ロイヤルウィングマン」

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